bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

L'7@大阪1日目

本日のLIVEについて五十の備忘録*1

01.観たバンド
L’Arc〜en〜Ciel
02.公演場所
京セラドーム大阪
03.本日の日付
07/06/2008
04.公演タイトル
TOUR 2008 L'7 〜Trans ASIA via PARIS〜"
05.チケットの値段
9000円
06.本日の天候
薄曇り。予報から覚悟してたほど暑くはない。
07.本日のファッションテーマ
ホテルのラウンジで違和感のない程度。黒のノースリーヴブラウスにポール・スミスの写真転写プリントスカート。
08.開演前の行動
午前中に新幹線で大阪へ向かう。車中では3日のレポ書き・読書・チケット交渉関係。ホテルにチェックインして荷解き。ラウンジでお茶してからチケットのやりとりのため少し早めに会場へ。
09.開演前の意気込み
全感覚器官をてっちゃんに向ける。
10.同行者
席では一人。直前に大阪出張が入って急遽ライヴ参加を決めた連れが離れた席に。
11.チケットの売れ行きおよびフロアの混雑の程度
上段(スタンド席2階)の一番端っこは少し空いてたかも。あとはぎっしり。
12.座席または立ち位置
アリーナB6 140番代。当日になってB9からの交換に応じてくださる方があり、てっちゃん定位置から僅かに下手に寄っただけのポジションに。ブロック内では後方だったけどあまり背の高い人がおらず全方位でベーシスト様だけを見ることができた。のけぞるたびに白い喉が目の前に。
13.始まる瞬間に思った事
光の中、白い透かし幕の向こうで片手を高々と挙げる姿を認識した瞬間、真っ白に。
14.ライヴ中のノリ方
相変わらず表ノリは苦手なので、自分に心地よく、自由に。どっちかというと気ままな棒立ちって感じ(P'UNK除く)。
15.セットリストについて
TIME SLIP演奏。forbidden lover→SHINE。暗く燃え上がる海から突如光の差すSHINEへの流れは美しすぎる。P'UNKはDUNE2008とHONEY2007。
16.嬉しかった事・楽しかった事
そりゃもうてっちゃんのほぼ真正面にいられたこと。遠くても、見えなくても楽しむための心の準備はいつだってするように努力しているけど、少しでも近く、少しでより鮮明に、見たいのだ。それに今日は東京3日間とは打って変わってカメラの切替が秀逸。なによりも「弾いている姿」の一瞬をちゃんと切り取ってくれたのが良い。get out〜のハイポジションまで上り詰める左手やTHE NEPENTHESでの地を打つような右手、forbidden loverの集中、そしてSTAY AWAY間奏での精妙なステップの如きフレーズ。でもMy Dearイントロの顔アップだけは、見てはいけないものを見てしまっている気になってどうしても目を逸らしてしまいたくなる。
17.面白かった事・笑いどころ
パリ行きの感想が正直すぎる。香水臭いのもお犬様天国なのも激しく同意。「また行きたいですか」と聞かれたときの一瞬の間がなによりもてっちゃんらしいかと。
18.涙した事
"real world"。この一言でいつも泣く。
19.哀しかった事及び怒った事
なし。
20.自分以外の客の様子
隣の女の子がkenちゃんに対して完全向日葵状態で、てっちゃん向日葵なワタクシと揃ってまるでアサッテな方向をガン見してた。こういう人を見ると内心ですごく共感してしまう。そして数列前に世界で2人しかいないラルヲタ知人の一人が。P'UNKのときひとりでサイリウム振り回して大騒ぎしているところを見つかってしまいました。センセーにはもう捨てる恥なんか残っていません。
21.自分の様子
通常時向テツ性350%・P'UNK時向テツ性200%。本日はサイリウムデビュー。東京3日間での観察に基づいて戦略を立てて臨む。ポイントは開演直前に発光させてから一旦荷物の中に入れて後半まで寝かせておくこと。{そのココロは、発光し始めはまぶしすぎるから。少し光が弱ってきたくらいの方が自分にも心地よいし多分周りの迷惑にもなりにくい。)使ったのは1)STAY AWAY前のベース独演タイム 2)P'UNK登場から退場まで 3)Link曲中の背番号69紹介タイム。P'UNKのときの自分は我ながら盛り上がりすぎていた。
22.特記すべき演出
幕間ドラマは予想通り東京1・2日目を1日にまとめてきただけだったけど、ナレーションの一部を大阪仕様に変えてあった。TIME SLIPでベーシスト様がゆるんと動き出したと思ったらステージ中央の「船首」のヴォーカルの人の傍らに腰掛けて演奏。続いてギターの人も反対側に腰を下ろす。出航を待って停泊する船から、夕闇の迫る水平線が、わたくしにも見えた。
23.特記すべき出演者の衣装
白ヘム付グレージャケット+赤チェックスカート+白シャツ+黒靴→黒ベスト+半袖白シャツ+赤ネクタイ→P'UNK時白Tシャツ。
24.出演者が投げたもの
バナナとボール。
25.演奏・音響について
〈演奏〉シアキス代々木以来維持され続けているところの高水準による平常心。周囲を感知することと集中することとの往復。とりわけ素晴らしかったのはget out〜、STAY AWAY、星空。TIME SLIPのベースは歌詞に寄り添うもう一つの歌声。〈音響〉ごちゃごちゃだったけど臨場感は楽しめた。耳が慣れてきたら中音域も思ったより聴けたかな。
26.盛り上がりの程度
今日がツアー初日で様子見の客多め+ジャンプ禁止会場+ファイナルを明日に控えてるという条件から考えたらかなり盛り上がってた。一体感志向じゃなくパーソナルな盛り上がりの総体って感じ。
27.終わった瞬間に思った事
「あと1日? あり得ない!!」
28.心に残った一曲
STAY AWAY。あらためてかっこいい曲だなあと。疾走感とかノリの良さとかだけでは語れない隙のないかっこよさ。PVがネクタイスーツファッションの世界だったのもよく分かる。ラフにして緻密。
29.心に残ったMC
1)「スタイリストさんの靴や!!」 2)「明日来れば…」
30.心に残った煽り
RSGで上手花道に移動したこと。デフォで上手に動くはずのCaresse〜で動線を遮られ下手に留まっていたのを見て、近くにいてくれて嬉しいと思う以上に上手側のテツヲタはさぞ切なかろうなんて余計なことを考えていたら(本来なら自分もその一人のはずだった)、RSG後半で隙を見てすっと動いた。そしてLinkのときもkenちゃんの気まぐれな動きに制される前に上手へ。優しさと責任感。自分が好位置にいるだけでこんなにも心に余裕ができるという話でもある。
31.物販についての感想
なし。サイリウムは東京初日に先回りして入手しておいたもの。連れにあげたのは赤、自分のは黄色。最初は青かピンクがいいなと思っていたんだけれど、よく考えたら「バナナ色じゃーん」。
32.アンケート用紙についての感想
なし。
33.公演場所についての感想
最寄り駅の一つとして案内されていた九条駅から歩いたら誰もいなくてびっくり。途中の商店街は微妙だし結構遠かったし。大阪不案内ゆえ地図や路線図とにらめっこするのは楽しかった。
34.本日のハイライト
音楽的にはforbidden lover→SHINE。脳裏に焼き付いた光景はTIME SLIP。"I must go down to the seas again, to the lonely sea and the sky,"*2
35.本日の心残り
連れと連番にできれば良かったんだけど、叶わず。
36.本日の疑問
ラルク」と「tetsu」の関係について。無駄に深い問いに答えは砂時計。
37.本日一番輝いていた人
ベーシスト様。
38.本日一番愛しい人
ベーシスト様
39.本日一番残念だった人
いないんじゃないかな。まあその、TIME SLIPの歌に入るときの音程が異世界だった人がいたにはいたけど。
40.本日の「もし … だったら …」
なし。
41.出演者にちょっと一言
別楽器に関して。P'UNKはなにげにポイント高い。yukihiro氏のベースはすごく良い音してるしhyde氏のギターは振り切れててかっこいい。サックスも良い感じ。某DB様の初期の演奏より上手いんじゃないかってくらい。問題はkenちゃんのピアノ。うーーーーーーーーーーーーーん。他の曲なら良かったのに。ばりばりに伝わってくる緊張感の悪循環で本人も客もやたら力が入ってしまう。無造作な感じで弾くにも、繊細に聴かせるにも、敢えて拙さ感を出すにも(敢えて、だ)、もっともっと技倆がいる。少なくともこの曲このフレーズでこの空気を私は求めてない。素人っぽさを楽しむところじゃない。The Edge越えはまだ先かな。あと、そろそろベーシスト様にギターの腕前を披露してほしいなあ。好みじゃない予感はするけどね。
42.出演者に愛のメッセージ
こんなにも音で語りかけてくれる。てっちゃんありがとう。
43.その他ライヴについての感想
1年前の6月、「またハートに火をつけろ」ツアーに初参加した広島でのライヴを思い出した(id:quadratus:20070629)。あのとき私はあまりにも壮大かつばらばらな演奏に、4人が遙か彼方の新しい交点で出会うための遠い道を歩き出したことを感じたのだった。それはいったい何年先だろう、それまでの旅をあまさず目撃したいなあ、そんな風に漠然と思っていた。それがわずか1年足らずで、もう次なる成熟を迎えてるなんて夢にも思ってなかった。それもあらゆる予想を超えるスケールで、楽しい/親密な/壮大な/クールな/劇的な/激しい/さまざまなライヴを実現した上で。(行くことは叶わなかったけど)前夜祭から明日で1年目なんだ。今初めて分かるのは「またハートに火をつけろ」からアルバムの発表を挟んで"THEATRE OF KISS"、そしてこのL'7までが一つの大きな流れだったということ。この1年はてっちゃんにとって想像を絶する激しいものだっんじゃないだろうか。創造者として、表現者として、人間として。種を播き育て刈り取る。その果実の一つ一つがすでにどれをとっても並大抵のことでは届き得ない水準に達していて、なおかつ次なる実りの予感を秘めている、そんな1年。今のてっちゃんの視界をみてみたい。この1年を通り過ぎたてっちゃんの目に、現在はどんな風にみえてるんだろう。
44.出演者総評
ベーシスト様の出来は素晴らしいの一言。退場するときの頭上で手を叩く姿、あの腕がまるで会場全体を抱いているように見える。
45.ライヴ後の行動
お連れ様と落ち合ってホテルのラウンジでクールダウンの1杯、部屋に戻ってルームサーヴィス頼んで更に飲み。脳内を反復するラルクの音と海港の黄色い夜景。
46.本日のライヴは100点満点中…
95点。
47.本日のライヴを一言で言うと
"Sea-Fever" 。
48.本日の支出
新幹線品川駅スタバでの朝食、大阪市内移動(地下鉄とか)、ビール。
49.今日という日について
感覚器官全開の状態が続いている。
50.次回ライヴ予定
L'Arc〜en〜Ciel 08/06/2008 L'7ファイナル 京セラドーム大阪。

*1:質問提供:http://www.xxice09.x0.com/  質問51〜55は省略。

*2:John Masefield 'Sea-Fever"