bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

20230812 南座 坂東玉三郎特別公演 怪談牡丹燈籠

本日のイヴェントについての備忘録簡易版

イヴェントのサマリー
01.イヴェントの名称
坂東玉三郎特別公演
02.イヴェントの会場
南座
03.イヴェントの日時
2023/08/12 14時開演
04.イヴェントのテーマ・内容
怪談牡丹燈籠
記憶の整理
05. 座席・見え方
1階3列6番 花道際すっぽんのすぐ後ろ 幽霊の出を目のあたりにできるホラー満喫席。幕切れで牡丹燈籠に翻弄されて花道でつんのめる愛之助伴蔵の必死の表情が50cmの距離
06.3行コメント
a. 構造的改変。お国と源次郎の犯罪がお国の口から語られるだけになる。最後は伴蔵が牡丹燈籠の幻覚を見てお峰とお六を殺してしまうというもの。ストーリーラインがシンプルになったのでストレートな罪の意識ストーリーになったけれど背後のどろどろ感は源次郎が醸し出していたのだなあと認識する。幽霊物らしさはみんな上村吉弥さんが持ってきてくれた
b. 丁々発止の喧嘩をする玉さまのリアルと誇張の絡まり合いがすごい。馬子久蔵と話すときは優しく説得するのと脅しをかけるのとで身体の大きさが物理で変わる戯画的表現そのまま。また伴蔵にけんけんとした態度を取りながら羽織や足袋をひったくってはさっさと畳んでいく。怒っている妻ってぜったいこれをやる
c. 坂東功一さんの馬子久蔵が、映像で見た三津五郎とはまったく異なる、真っ赤なほっぺの純朴な田舎の青年で、玉さまのてのひらで転がされている様が気の毒でもあり可愛くもあり
07.イヴェントへのmotivation
京都で玉さま+真夏に怪談
08.本日のtake away
伴蔵お峰は幽霊の願いを叶えてやったのであって決して彼らに逆らったりしたわけではないのだから幽霊が彼らをこれ以上襲う筋合いはない。だから最後に現れた牡丹燈籠は伴蔵の罪の意識から生まれたように見えるのだが、もしかすると伴蔵の錯乱は盗み取った仏像に手を付けようとしたことによる仏罰であった可能性がある
09.本日の心残り・疑問
決して心残りとは言わないけれどこの距離で伴蔵がにざさまだったらわたしは今生きていない
10.その他特筆すべきこと
お国の本心ってどこにあるのだろうと常々思っていたけれど笹屋の二階の場面でふっと、ああお国は伴蔵と駆け落ちする気はないなと思った。即かず離れず上手に伴蔵からお金を引き出して静かに暮らしたいのだろうなと
記録する事項
11.時間について
終演16:25
12.会場について
南座の1階には直結している虎屋があってお芝居の切符を見せれば幕間に入ることができる。洗面所もあって虎屋の客しかいないので20分の幕間を洗面所に並ぶくらいなら鬼ダッシュであんみつを食べて用を足して戻るが吉
13.運営について
劇場前と入場後のロビーは広くない上に動線の管理がないのでつねにごった返している。混雑覚悟
14.物販について
南座の筋書は判型が大きいので要注意
15.本日の天候と服装
晴れ、たいへん暑い、ネイビー地に白い花柄のワンピース
16.同行者
P氏
17.イヴェント前後の行動
前: ぎりぎりまでホテルで過ごす
後: 一旦ホテルに戻ってからディナー
18.本日の支出
チケット代18,000円、筋書1,700円、虎屋のあんみつ1,320円
19.本日をサマライズ
怖い楽しい
20.次回への申し送り
10月御園座全力でがんばること