bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

20230408 歌舞伎座覚書 与話情浮名横櫛 (1回目)

本日のイヴェントについての備忘録簡易版

イヴェントのサマリー
01.イヴェントの名称
鳳凰祭四月大歌舞伎 夜の部
02.イヴェントの会場
歌舞伎座
03.イヴェントの日時
2023/04/08 16:00
04.イヴェントのテーマ・内容
与話情浮名横櫛、連獅子
記憶の整理
05. 座席・見え方
一等席 2階6-17 左側が通路。花道はすっぽんからステージ寄りしか見えない。すぐ前が乗り出し癖があるのある人だったので若干体を左右に捻ることになったが本来ならステージはそれなりに見えたはず
06.3行コメント
a. 見染めは本当に染まり合う場だった。すれ違った瞬間から見えない糸がかれらをふわりと絡め取っていく。花道を去っていくお富を見送る与三郎は陶然として羽織をはらりと落とす。着直そうとして裏返しになる。見せないはずの裏地が顕になるとき恋する心がそのまま見えてしまう。その瞬間のピュアで無防備な与三郎
b. お富を見送る与三郎はほのかに光を放っている。お富にはその光が見えた。でもお富は心を表せない。「いい…眺めだねえ」お富は自分を抑えて淡々と躱すという処世術のなかで運命に従って生きていて、輝くばかりに純粋な恋に撃たれてしまう。でも逃げて死に損なって再び自分を閉じ込めて生きてきた
c. 与三郎もまた問答無用のgolden childなわけではない。養子の身で跡取りになった後に実子が生まれ遠慮と居場所のなさで放蕩している、優しくて無力な存在。恋する与三郎が光を放つのはお富に魅せられたゆえ。与三郎にはお富が輝いているのが見えている。惹かれ合い引き合い互いを染め合う出逢いだったということ
07.イヴェントへのmotivation
もともとチケットを取っていた4月5日、いざ劇場に入ろうとしたところで公演のキャンセルを知り、祈るようにして日間過ごした。このまま二度と観られないなんてことが起きてしまったらと怖かった。今日から復帰と知り矢も盾もたまらずチケットを取り直し決して悔いのないように仁左玉を観るのが今日のmotivation
08.本日のtake away
孝玉の魔法はそこにあった
09.本日の疑問とか心残りとか
客席降りが見えないのは覚悟の上だったから…
10.その他特筆すべきこと
最初に花道からにざさまが現れたときの拍手喝采、「お元気そうで」という台詞に客席の喜ばしげな笑い、どぎまぎするほどの逢引。あと「奈良漬けもだめな下戸」。花道ですれ違う木更津ヤンキーのお兄さん水右衛門の手下の伴助だった気がする
記録する事項
11.時間について
16:00 - 19:30
12.会場について
2階席中央の3列目に外国人客が集中していた。旅行代理店が押さえていたのかもと思う。楽しんでくれたかな、皆連獅子の前に帰ってしまったけど、言葉がわからなくても楽しめるという意味ではこちらもよかったんじゃない?
13.運営について
特になし
14.物販について
仁左衛門玉三郎の舞台写真の再販は先日すでに買ってしまったのだけどなんとなく眺めてしまう
15.本日の天候と服装
小雨。終演後は気温が下がった。ゴールドのスカート、黒の半袖タートル、MMXXジャケット、SSLAのコート
16.同行者
なし
17.イヴェント前後の行動
前: 自宅から直行
後: 自宅近くでばんごはん
18.本日の支出
チケット代18,000円、歌舞伎座の鯛焼き350円、お茶150円
19.本日をサマライズ
光。もういちどわたくしの内なる孝玉をこの目で見られて嬉しい
20.次回への申し送り
筋書をチェックすること