bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

202302012 歌舞伎座覚書 霊験亀山鉾 (4回目)

本日のイヴェントについての備忘録簡易版

イヴェントのサマリー
01.イヴェントの名称
二月大歌舞伎 第三部
02.イヴェントの会場
歌舞伎座
03.イヴェントの日時
2023/02/12 17:30
04.イヴェントのテーマ・内容
霊験亀山鉾 亀山の仇討
記憶の整理
05. 座席・見え方
一等席 2階桟敷席 東6-2花道がよく見える
06.3行コメント
a. 今日は文字通り波乱の幕開けを見た気がする。冒頭、幕が開いたところで飛脚が町人たちになにをしているかを尋ねるところで最初に答える人が言葉に詰まってしまいちいさくすみませんとつぶやき俯いてようやく台詞が出てきた。そのあとはふつうにお芝居が続いたがなにか動揺した空気がしばらく残っていた。生身で人前に立つ怖さ、その怖さを超えて舞台に立つ人への敬意などあらためて感じた次第
b. 水右衛門の汚い戦いっぷりをじっくり眺めた。石井兵介に対しては毒を盛った上で蹴る、源之丞は落とし穴で躓かせ弱ったところを引き回して嬲り殺し、金六は背後から近づいてばっさり。おつまはまず腹の子を、それから本人を刺しながら実に楽しそう。最後も源次郎を転ばせて斬ろうとした
c. 最後の亀山の仇討ちの場の前に祭礼の行列が出てくるのは単にアクセントというだけでなくすごく大事な要素だったと思う
07.イヴェントへのmotivation
お芝居に身を任せて観る
08.本日のtake away
4回めにして水右衛門がなぜ敗れたのかわかった。先に出された鵜の丸の一巻が偽物と暴かれたあと、本物を出すよう求められ、水右衛門は亀山の若殿に献上したつもりで石井の跡継ぎである源次郎に一巻を渡してしまう。この瞬間に一巻は本来の持ち主の手に渡ってしまったということになる。これらがみな石井側が水右衛門に仕掛けた罠であったことが判明し仇討ちとしての戦いが始まると、鉦が打ち鳴らされ幕間に出てきたのと同じ祭礼の行列が掛け声とともに仇討ちの場の背後を練り歩く。当初水右衛門は女子供素人を相手の戦いになにも不安を感じておらず余裕で袖介やお松の刀を躱す。だが邪魔だとばかり子供を突き転ばして斬ってしまおうとしたその瞬間、誰にも手出しされていないのに、雷に打たれたかのように、躓く。鉦が鳴り響く中、愕然とした表情の水右衛門は倒れ、袖助、お松、源次郎の三人が斬りかかる。鵜の丸の一巻が神通力を持った存在であることはお芝居の序幕の部分で明らかになっている。子供がこれを捧げ持ったところから始まる仇討ちの場は神聖な祝祭の空間となり、本来の持ち主の手に返った一巻の力によって水右衛門は打ち倒されたのだと思う
09.本日の疑問とか心残りとか
今日は幕間にお弁当をいただこうと思ったら買ってみたかったお弁当が売り切れだった
10.その他特筆すべきこと
観ているわたしのなかでいろいろな要素がかみ合ってくるの、ほんとうにわくわくする
記録する事項
11.時間について
17:30 - 20:50
12.会場について
特になし
13.運営について
特になし
14.物販について
特になし
15.本日の天候と服装
暖かいというか暑い日だった 黒ブラウス赤スカート水色のトレンチコート
16.同行者
なし
17.イヴェント前後の行動
前: 自宅から直行
後: 自宅近くで食事
18.本日の支出
ペットボトルのほうじ茶とお菓子
19.本日をサマライズ
演者と構造を往還する
20.次回への申し送り
特になし