bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

王子の透明なお城:TETSUYA FIRST TOUR 2010 初日@赤坂

本日のLIVEについて五十の備忘録*1

01.観たバンド
TETSUYA and the Juicy Bananas
02.公演場所
AKASAKA BLITZ
03.本日の日付
11/07/2010
04.公演タイトル
TETSUYA FIRST TOUR 2010 "ルーレットを回せ"
05.チケットの値段
6900円
06.本日の天候
07.本日のファッションテーマ
別件の所用に耐えられる服装にほんのり非公式グッズ*2を加味。
08.開演前の行動
所用が長引く→渋滞→開演時刻の1分前に駆け込む
09.開演前の意気込み
絶対間に合ってやる
10.同行者
なし
11.チケットの売れ行きおよびフロアの混雑の程度
sold out 整然と詰まってる感じ
12.座席または立ち位置
PA卓下手側の段差を上がったところ
13.始まる瞬間に思った事
言葉にならない感情の塊に圧倒されていた
14.ライヴ中のノリ方
るんるん
15.セットリストについて
本篇+アンコールというよりは歌篇+歌&トーク篇の2部構成と思った方がふさわしいかも。
16.嬉しかった事・楽しかった事
新曲で始まりもっと新曲でライヴを終わる構成。希望がいっぱい詰まっている。
17.面白かった事・笑いどころ
新曲を歌う前にいろいろ喋っててなかなか言わない。言わないのかなって思ってたらやっぱり言った「君ら幸せやなーTETSUYAの新曲を宇宙で一番最初に…」言い始めた瞬間に客席がふうっと心得た感じになるのがいい感じ。もはや笑うところじゃなく安心するところ。
18.涙した事
舞台の下手側からばらいろの輝く物体が登場して最初の音楽が始まった瞬間、涙がぼろぼろこぼれて止められなかった。あまりの眩しさに打たれて。LOOKING FOR LIGHTのあいだはずっとそんなだった。
19.哀しかった事及び怒った事
ない
20.自分以外の客の様子
幕間ではいろんなパターンのアンコールが試みられたものの統一見解は生まれず。フロア最後方やや上手寄りにいた一群が完全に内輪乗りで大騒ぎしていてうんざりしたが、ああいうのはどこにでも生えてくるので仕方ない。今後増殖しないことを願う。
21.自分の様子
幕間にてつやーーーってずっと呼んでた
22.特記すべき演出
ルーレットとサイコロトーク。バンドメンバーのうちで一番こういうのが苦手っぽくみえる中村氏にルーレットでトークが振られる→訥々と話し始めるものの途切れちゃう中村氏→てつやさんが助け船を出したら準備してたネタをやっと喋りかけた中村氏の出鼻をくじいてしまう、という不器用で空気読めない心温まるやりとりが展開された。
23.特記すべき出演者の衣装
裏地がユニオンジャックになったピンクの薄手のロングコートがどうみてもレディースの特効服。2回のお色直しのうち1回目で着ていた総ラメTシャツは80年代アイドルを彷彿とさせる。ツッパリ系アイドルというところか(アスカの柄が入っていたらしいが確認できる距離ではなかった)。
24.出演者が投げたもの
バナナ、バナナ水鉄砲、タオル
25.演奏・音響について
〈演奏〉素晴らしく安定した声。優しくて甘くてかすかに張りつめている。声を張り上げるときに無理矢理な感じがなくなって緊張が響きの中に解消されるようになった。とりわけempty tearsはまさにこの声のためにある曲。15 1/2は一巡して力強い平常心の曲に立ち返った。Rouletteの高音部分は初めてほぼきれいに歌いきった。一方でTime goes onではわずかにピッチが高めになってしまっていた。ただし前回のLIQUIDので感じた粗さは消えて声が歌に解け合うようになってきた。〈音響〉PA卓横にいたため気持ちよく聴けた。
26.盛り上がりの程度
無我夢中で必死、という感じではない。1月のライヴでそういう必死さを通過して、今度はどうするの? どうなるの? なにが起きるの? という空気。
27.終わった瞬間に思った事
そこにそうしていてくれてありがとう
28.心に残った一曲
やっぱりempty tears。ひんやりと優しくて少し乾いて切ない、てっちゃんの声のためにある曲。
29.心に残ったMC
「ベース弾いてろって〜?」なんてめんどくさくて愛おしい人なんだろう。もちろん歌が聞きたいに決まってるじゃない。完全に「歌う人」そのものなのでベースを持ったときは(あれ、何でこんなにベースがサマになるんだろう)って一瞬驚いたくらいだったのに。
30.心に残った煽り
ちょっと間が持たなくなると「わしょーい」。きらきらなのにオヤジ臭くてすごいギャップ感。歌ではらはらさせなくなったから今度はMCがはらはら枠になるのか。
31.物販についての感想
アーデリで4月に発注したのにまだ届いていないベルトとバッグがふつうに売られていたことにちょっとショックを受けた。
32.アンケート用紙についての感想
なし
33.公演場所についての感想
いつもなら大変便利な場所。でも今日は直前の出先から果てしなく遠く思えた。
34.本日のハイライト
新曲。宇宙で最初に聴いてるのにのびのび踊れる。ブルースブラザースみたいなおじさんたちが左右で振りの指導。向かって右の人はのりのりなんだけど左の人が明らかに付け焼き刃で大変そうだった。ツアー回るうちに上手くなっていくのがちょっと楽しみかも。
35.本日の心残り
開演前にグッズを買えなかったのでRouletteで振り回すのにペコちゃんミニタオルしかなかったこと。腕疲れなくていいけどやっぱりスケールちっちゃい。
36.本日の疑問
あのー、4月に通販で発注したベルトとバッグ、どうなりました?
37.本日一番輝いていた人
ヴァレンタインデーのチョコレートのラッピングみたいだったてつやさん。
38.本日一番愛しい人
新しい歌を歌ってくれたてつやさん
39.本日一番残念だった人
「重大発表! 今年TETSUYAはアルバムを…」で全力で歓声を上げてしまった東京都港区のQさん(仮名)。出さないそうですしょんぼり。
40.本日の「もし … だったら …」
もし17時20分の時点でカーナビのルートを修正してなかったらぜったい間に合わなかった。運転者様ナイスジャッジでしたほんとにありがとう。
41.出演者にちょっと一言
初日に発表するなんておかしいとは思ったよ! (負け惜しみ)
42.出演者に愛のメッセージ
あなたのお城で心地よくときめきながら泳ぎました。これがまだ始まりだなんてほんとうに幸せです。このツアーの中であなたがあなたにふさわしい、あなたの望む場所に到達しますように。わたくしがそこに居合わせられますように。
43.その他ライヴについての感想
前半12曲はあっというまだった。最近ずっと「最後の最後」に歌う曲だった15 1/2がそこに来たとき、ああ、ここから次のフェーズなんだ、と思った。そして新曲があることを確信した。ずっと感じてきた、TETSUYAにしかできないライヴの形が、道のりの先に、もう燦然と見えていると思う。アーティストへの絶対服従でも計算されたカオスでもなく、細部まで構築された透明なお城に観客のひとりひとりが自由に入っていくような、そんなライヴ。硝子のような水のお城。ああそうだ、溶ける魚だ。
44.出演者総評
Ikuoさん華があるなあ。歌うところみたかったのでよかった。Juicy Bananasみんな素敵すぎる。
45.ライヴ後の行動
開演前に買えなかったグッズを購入してからタクって帰宅。
46.本日のライヴは100点満点中…
ああどうしよう。仕切りなおして90点。
47.本日のライヴを一言で言うと
「透明なお城」。「くりかえしいおう、ニッケルメッキの容積計たちが歓迎の準備をしているガラスの城のほうへむかう私を見たら、それはその城のなかで私の恋人になるはずの〈眠れる森の雨〉に出っくわすためなのだと」(アンドレ・ブルトン『溶ける魚』)
48.本日の支出
グッズ(Tシャツ・タオル・ピンバッジ・パンフレット)、帰宅タクシー代。
49.今日という日について
ミスジャッジやエラーを山ほど繰り返したにも関わらずちゃんと間に合って素晴らしいライヴを体験できた日。
50.次回ライヴ予定
16/07/2010 LAB.THE BASEMENT@高円寺HIGH

*1:質問提供:http://www.xxice09.x0.com/  質問51〜55は省略。

*2:非公式グッズその1はペコちゃんミニタオル、その2はD&Gの白いリスバン。