bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

方眼紙を愛す

ラルクアンシエルの面々がテレビ番組で語っていた四者四様の「フェチ」、
聞いてたら触発されるものがあり。

そのプロジェクトの壮大さにはそれほど惹かれないけど、
不規則な曲線でできた自然の山奥に突然直線で構成された巨大な人工物が発生するのはかっこいい。
その違和感を楽しむためならダムという場所にも足を運べる。

  • その2 hydeさんの「坂道」。

自分も実はかなり坂道好き。とはいえhydeさんのいう「いい坂道」、曲がりくねった坂のチラリズムとかではないな。
まっすぐにのぼっていってその先が何も見えなくなってる直線の坂を下から見上げる感覚。
消失点を皮膚で感じるというか、遠近法を使って絵を描くときの目に見えないグリッドを感じて、ふわんと眩暈。

  • その3 てっちゃんの「高層」ビル。

これはもう大好き。高層ビルからの夜景とかでなく、ビルそのものを遠景で眺めたり足元から見上げたり。
四角い窓にぎっしり明かりがついて縦に伸びている風景とか。
下から見上げると直線が上昇して一点に集まっていく感じがこれも眩暈感覚。
要するに自分は直線と直線で構成されたものが好きなんだということがよくわかる。
というわけで

  • その4 ユッキーの「角」。

ふはははは。そうなのよ。鋭角でも鈍角でもない直角がいいのよ。角角角。
長方形より正方形。格子。グリッド。
直角が一面に規則的に広がるモノといえば、ほら、方眼紙。

6歳の時「サンタさんに何をお願いするの?」と訊かれ、「音符の紙と四角の線の紙(←五線紙と方眼紙)」と答えて微妙に親を戸惑わせたものだった。
クリスマスの朝、さっそく鉛筆を握って5ミリのマスを端から字で埋めていこうとしたときの幸福感。
天井にとまった蠅は美しくないけど、デカルトの座標上の蠅は、ほらこんなに美しい。
モールスキンも方眼しか使わないよ。