bibliomanifesutus microscopium II

セメン樽に顕微鏡

20230208 歌舞伎座覚書 第1部 三人吉三

本日のイヴェントについての備忘録簡易版

イヴェントのサマリー
01.イヴェントの名称
二月大歌舞伎 第一部
02.イヴェントの会場
歌舞伎座
03.イヴェントの日時
2023/02/03
04.イヴェントのテーマ・内容
三人吉三巴白浪
記憶の整理
05. 座席・見え方
2階1列23番。最前列ほぼ中央。舞台全体を見渡せる席
06.3行コメント
a. 最初の川べりの場面では娘と盗賊を行ったり来たりするお嬢吉三が楽しかった。一方お寺の場面ではあたりまえのように女のなりをした少年という風情でこれも好き
b. 火の見櫓の場面は降りしきる雪、開かない門に隔てられた二人、襲いかかる捕り手、そしてぐるっと90度舞台が回って戸板を使ってお坊が門を超えついにお嬢が櫓に登って太鼓を打ち鳴らすところまで、わかっていてもどきどきしてがんばって生き延びてと思ってしまう
c. 3人とも実によく泣く。どうせいずれ死ぬ命といいながらお前は生きのびろと言っては泣き一緒に死のうと言っては泣く。ウェットでセンチメンタルで刹那的な悪者たちが愛おしくてたまらなくなる
07.イヴェントへのmotivation
1年前に読んだ木原敏江『鵺』からの個人的な伏線の回収
08.本日のtake away
七之助は玉三郎と同じくらい背が高くて素敵。惜しむらくは隣に並ぶ背の高い役者がいないことかしら
09.本日の疑問とか心残りとか
長命寺の桜餅を買いそびれ
10.その他特筆すべきこと
孝夫 (仁左衛門) も玉三郎も出ていない歌舞伎を観るのはたぶん初めて。木原敏江の『鵺』を読んでその下敷きになったこの演目を観てみたいと思ったので、木原敏江の漫画世界において何に焦点が合わされなにが背景に回ったのかがとても面白かった。『鵺』は篠夫と主理 (お嬢とお坊に相当する) を中心にした物語であり和尚に当たる源也は三人の義兄弟の1人ではあっても脇に回っている。一方三人吉三においては、まず三人を結びつけるのが和尚であり、また血のつながった弟妹を手にかけてまで二人を逃がそうとする和尚の業の深さがなによりも印象に残った。お坊とお嬢はただただ刹那的にセンチメンタルに美しくあってほしい一方で和尚の役どころに正気の狂気を見たいと思った。それにつけても本当に、本当に2004年の團十郎・玉三郎・仁左衛門の公演を観たかった
記録する事項
11.時間について
11:00 - 13:30
12.会場について
2階の西桟敷席は花道が見えないはずなのだけど観察していると西のほうが案外埋まっている。これはもしかするともしかするなということで次回は西桟敷席を取ってみる。ノーリスクで3部ではなく1部の方で
13.運営について
第1部は幕間が35分と10分。結構長いのでのんびり観るのが良い
14.物販について
特になし
15.本日の天候と服装
晴れ 青いセーターグレーのスカートSSL'Aのハーフコート
16.同行者
なし
17.イヴェント前後の行動
前: 自宅から直行
後: 売店で長命寺の桜餅を買えると聞いて探したけれど売り切れだった様子。あとは三越でお買い物
18.本日の支出
チケットは定額パスポート。筋書き1,200円
19.本日をサマライズ
漫画を読むように楽しんだ
20.次回への申し送り
西桟敷席をとって花道の見え方を確認する