(言葉の塔に閉じ込められて ぼくは見る)

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鮮明すぎる夢のあとのふわふわと不安な時間から戻ってくる縁になるのは隣りにある生きた存在だ、ということに気づいてきた。独りで暮らす人がなにかしら生き物を飼う理由はそれだろうか。わたしの言葉がわたしのものであり続ける保証はどこにもない。わたしは勇気ある散歩者であり続けられるだろうか。

茹で栗とわたし

父のリクエストで季節ごとにいろいろなものを買ってきた。

初夏には空豆、秋の初めには秋刀魚、それから栗。

実家近くの八百屋さんで、一番上等なのを20粒くらい買う。

ただ茹でて、皮を剥いて、日本酒と一緒に2粒ほど食べる。

わたしが一部もらって帰り、残りはひとりで数日かけて楽しんでくれた。

*1:ディラン・トマス 「とくに十月の風が」